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厭な物語 [本]

今、文学の中で、「イヤミス」というジャンルが確立されつつあります。
イヤミスとは、読後、イヤ~な気持ちになる後味の悪いミステリー作品のことを言います。
日本の作家さんで言うと、真梨幸子さん、沼田まほかるさん、湊かなえさんが有名です。

読後、嫌な感じが残る作品、後味の悪い作品を集めたアンソロジー「厭な物語」。
私もイヤ~な気持ちになりながら、読みました。

厭な物語 (文春文庫)

厭な物語 (文春文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/02/08
  • メディア: 文庫

私がちょっとひねくれているせいか、映画もドラマも本も歌も絵も詩も風景も人も、
単純に明るくきれいなものよりは、少し毒っ気がある方が好きです。

ただ、この本に収録されている作品は「少し毒っ気がある」どころではなく、後味最悪です。
ただ、「来る来る来る来る・・・来たー!」と、どきどきハラハラするのが私は好きです。

最悪の結末、絶望のラスト一行、意味がわかると恐ろしい伏線。
最後の最後で、「な・・な・・なんてこったい・・・」とゾッとして血の気のひく感じは、
ちょっとジェットコースターに似てるかも。

作品によっては、最後にどうなったかの結末は明言しないでおいて、
「ふふ、あとは読者のあなたのご想像にお任せしますよ。多分その想像通りだけどね」的な、
読者に最悪のシナリオを想像させるパターンもあります。
これも、ふわーっとシナリオが頭に浮かぶ瞬間、かなり鬱になります。

さっきAmazonで見て、このシリーズのパート2が最近出たのを知りました。

もっと厭な物語 (文春文庫)

もっと厭な物語 (文春文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/02/07
  • メディア: 文庫

いくらなんでも、この手の本をそう立て続けには読む気はしないので、
もうしばらくして、また読みたくなってきたら、購入するとします。

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悪意の手記/中村文則 [本]

タイトルに惹かれて買った本「悪意の手記」

悪意の手記 (新潮文庫)

悪意の手記 (新潮文庫)

  • 作者: 中村 文則
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/01/28
  • メディア: 文庫


最初の1ページ目から最後のページまで、終始暗い。
しかし、主人公が書き記した「悪意の手記」に引き込まれ、眉間に皺を寄せつつ何とか読破。

主人公は、致死率の高い大病を患い、死を覚悟したとき、
死の恐怖に打ち勝つために、「人間なんてくだらないものだ」と人間や生の意義を全否定。
ところが、思いがけず病気は治ってしまい、残ったのは猛烈な悪意のみ。
健全な体と日常生活を手に入れたのに、心には悪意がべっとりこびりつき、
ついには、衝動的に親友を殺害。
人殺しでありながらも、それに苦悩しないで生きていくため、更なる悪意を蓄える主人公。
悪意が剥がれようとしても、自分を守るために悪意を悪意で上塗りしていく苦悩が痛々しい。

死に至る病からせっかく奇跡的に生還したのだから、そのことに感謝して善良に生きるべきだ。
そう言うのはあまりに綺麗事すぎるのかもしれないと、この本を読んで思った。

悪意を持つことは悪いこととは思わないし、恥じることでもない。
「悪意を持ったことは一度もない」と言う人がもしいたら、胡散臭いと私は思う。
ただ、悪意には必ず手綱を付けておかなければいけないと、この本を読んで思った。


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わたしと小鳥とすずと/金子みすゞ [本]

お誕生日プレゼントに、halちゃんからすてきな本をもらいました。

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集

  • 作者: 金子 みすゞ
  • 出版社/メーカー: JULA出版局
  • 発売日: 1984/08/30
  • メディア: 単行本


まず、中身を読むより先に、表紙のかわいさに癒されます。
ちょこんといることりがかわいい。

CMでも使われた「こだまでしょうか」と、
「わたしと小鳥とすずと」の結びの、「みんなちがって、みんないい。」の一節は有名なので、
知っている人も多いと思いと思います。

私が気に入った作品は、「星とたんぽぽ」。

昼間の星や、春以外の季節のたんぽぽをたとえにして、

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

と、唱えています。

ほーーーーーー。
たしかにそうだなぁ。
と、なんかしみじみ考え込んでしまいました。

目に見えるものだけで判断したり、
目に見えるものに心縛られたりしがちですが、
目に見えないものや、その大切さに気付けたら、もっと心豊かになれそうです。

心に惑いがあるときは、一度目を閉じて考えてみたい。
そんな風に思いました。

すてきな本をもらいました。
美しい作品を読んで心がきれいになれそうな錯覚が、いつか本当になるといいな。

halちゃんありがとう。
これ、子どもに読んであげてもよさそうだね。
大事にします。


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ストーリー・セラー/有川浩 [本]

土曜日だというのに何も予定なし[exclamation]
ということで、今日はじっくり読書DAY。
Cちゃんに貸してもらった本を一気読みしました[本]

ストーリー・セラー

ストーリー・セラー

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/08/20
  • メディア: ハードカバー

「Side A」と「Side B」の二編からなるこの本。
「Side A」が、「Side B」の作中作になっていることに気付き、もうびっくり[ひらめき]
そして「Side B」では、小説の中に小説があってさらにその中に小説が?というカオス。

悲しいお話なので、読んでいて辛くなってしまうところもあったけれど、
最後の2ページで、作者の仕掛けた壮大な罠にようやく気付き、
「うゎー、やられたー!!」とちょっと悔しくなりました[どんっ(衝撃)]

今までに読んだことのないタイプの小説で、どきどきしました。
やっぱり人から紹介してもらう本は、新鮮でおもしろい[わーい(嬉しい顔)][手(チョキ)]
私は有川浩さんは勝手に男性だと思い込んでいましたが、女性だったんですね[あせあせ(飛び散る汗)]
小説を読んでみると、そのことがよくわかりました。

作中、一番心に残ったフレーズは、
”運命はあまりロマンのないところに転がっている”
という一節でした[ペン]
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おおきなひとみ [本]

私の好きな、詩人の谷川俊太郎さん&イラストレーターの宇野亜喜良さんの共同制作。
「おおきなひとみ」。

おおきなひとみ (とぴか)

おおきなひとみ (とぴか)

  • 作者: 谷川俊太郎
  • 出版社/メーカー: 芸術新聞社
  • 発売日: 2013/02/15
  • メディア: 大型本

まずは、イラストがもうセンセーショナルで、一瞬言葉を失います。
うまく表現できませんが、まるで幻覚を見ているようなイラストなのです。
描かれている女の子たちは、みんなが物憂げでアンニュイな表情。
リアリティのないエロティシズムが、全編を通して美しい作品です。

そんなイラストに乗せられる詩もまた、抒情的。
「だれもしぬことはできない なにもおわることはできない」から始まるこの詩。
何回か読んでいくうちに、ほんの少ーーし意味がわかりかけてきたけれど、
文学の才能に乏しいため、この詩の核心に迫り切れない残念な私・・・。

あ・・・!!!
職場に国語の先生がいる!!!
今度、授業してもらおう。
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俺物語/アルコ [本]

社会人になってから、漫画はほとんど読まなくなったのですが、
たまたま本屋さんでおもしろそうな漫画を見つけたので、思わず買ってしまいました。

俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)

俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)

  • 作者: アルコ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/03/23
  • メディア: コミック


俺物語!! 2 (マーガレットコミックス)

俺物語!! 2 (マーガレットコミックス)

  • 作者: アルコ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/08/24
  • メディア: コミック


こういった表紙ですが、ちゃんと「少女漫画」です。
何かの漫画の賞でも1位になったり、テレビとかでも取り上げられていたりと、結構評判のようです。

漫画を読んで泣くことはほとんどなかったのですが、この漫画は、ものすごく泣けた。。。
主人公の猛男が、とにかく素敵すぎる!!!!!
自分のことよりも、相手の幸せが何より大事。
「自己犠牲」とかそういうことじゃなくて、相手の幸せが自分の幸せ。
小手先だけの優しさじゃなく、相手の幸せを真っ先に考える優しさを持った人は本当に素敵だなぁ。
私もそうでありたい。

台詞の中ですごく心に響いたのが、心ない言葉を浴びせられた後に主人公猛男が言った一言。
「人はそれぞれだ」。
・・・と言っても、前後の流れがわからないとなかなか伝わらないと思うので、
ぜひみんなにも一度読んでみてほしいな。
ちょっと読んでみたいと思ったら、貸すので言ってねー♪


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紳士とオバケ氏 [本]

これは絶対私向きだと確信し、一目惚れで買った絵本。

紳士とオバケ氏 (ものがたりのもり)

紳士とオバケ氏 (ものがたりのもり)

  • 作者: たかどの ほうこ
  • 出版社/メーカー: フレーベル館
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 単行本
【あらすじ】
とっても生真面目なマジヒコ氏、いつもは夜の12時前には寝ることにしていたのですが、
ある晩まちがえて真夜中に目がさめると、そこにはマジヒコ氏にそっくりなオバケがいて・・・。
オバケと交流をしていくうちにマジヒコ氏に訪れた変化とは!?

やはり、非常に私向きの絵本でした。
おもしろかったし、感動しました。
対象は小学校中学年以上なので、中身はちゃんと文章がたくさんです。

生真面目なマジヒコ氏がオバケと交流をし、友情を育んでいく中で、
少しずつ自分の型を破り、超マジメからまぁまぁマジメに変わっていく姿が微笑ましかったです。
この絵本の場合は、相手がオバケだったけれど、
親子関係、友達関係、恋人関係、師弟関係などにおいて、
相手にいい影響をもらい、相手にいい影響を与えられる関係はとっても大事だなと思いました。

マジヒコ氏がこのように相手の影響を受けて、いい方向に変わることができたのは、
生真面目ではあったけれど、さほど頑固ではなかったからだと思います。
「これが私の生き方なんだ」、「私はこういう風にしか生きられない」、というように、
自分の揺るぎないフレームを持ち、それを「信念」だと捉えて生きていくことも素敵なことだけど、
身近にいる人の意見や行動を尊重し、認められる心の柔らかさがあれば、
きっとマジヒコ氏のように、いい影響を心でぐんぐん吸収していくことができそうです。

絵本ではあるけれど、大人が読んでもとても心温まるストーリーでした。
読みたい人はコッソリ教えてね。読み聞かせの会を開きますからー(笑)
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遠くでずっとそばにいる/狗飼恭子 [本]

タイトルに惹かれて、買った本[本]

不思議なタイトル「遠くでずっとそばにいる」

遠くでずっとそばにいる (幻冬舎文庫)

遠くでずっとそばにいる (幻冬舎文庫)

  • 作者: 狗飼 恭子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/04/12
  • メディア: 文庫

愛に暴走しすぎた主人公が、失くした10年間の記憶を取り戻していく恋愛ミステリー。
その記憶を取り戻していく過程がなんとも痛々しい[たらーっ(汗)][たらーっ(汗)][たらーっ(汗)]

「愛は見返りを求めないものだ」なんていうのは、ちょっと綺麗事に聞こえる。
だけど、相手の全てを求め欲しては、自分も相手も壊してしまう。
だから、「気持ちに折り合いを付ける」。
これが何より大事。だけど難しい。

恋愛に限らず、「折り合いを付ける」って、「諦める」よりずっと難しいんだろうなぁ。
自分の本当にしたいことや願い(理想)と、現実を天秤にかけ、
それらをしっかり見つめて認識し、「落としどころ」を見つける。
「折り合い」、「落としどころ」。
そんなことを考えさせられた小説でした。

最後に。この小説のお気に入りの一節を引用[ペン]

どうして彼を好きだったのかなんて、聞くほうが野暮だし答えるほうも野暮だ。
好きな人の好きな理由が分からなくなった瞬間に、それが本当の愛になるのだ。
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おくりものはナンニモナイ/パトリック マクドネル [本]

大人になると、絵本なんてなかなか手に取る機会がありませんが、
これは本屋さんで見て思わずホロリときて、最近大好きな友達にプレゼントした本です[プレゼント]

おくりものはナンニモナイ

おくりものはナンニモナイ

  • 作者: パトリック マクドネル
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: コミック


本当は、あらすじや内容を書きたいのですが・・・。
何か私ごときが要約すると、すべてが台無しになってしまいそうなので自粛します[ふらふら]

原題は"The Gift of Nothing"なのですが。
Nothing=Everythingにもなるってことなのかなって私は思いました[揺れるハート]
何もなくても、お互いさえいたらいい。それが素直に伝わる本です。

訳はあの谷川俊太郎さん。
この絵本のかわいらしい世界観を、とっても素敵なことばで表現されています。

ママからお子さんに読んであげてももちろんいいし、
大人が読んでも、きっと温かい気持ちになると思います[いい気分(温泉)]
特に最後の2~3ページは、大人の方がかえって胸が熱くなるはずです。

ぜひ、大切な人と一緒に読んでほしい本です。


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愛を海に還して/小手鞠るい [本]

前に読んだ「別れのあと」が素敵だったので、同じ作家さんのを読んでみました[本]

愛を海に還して

愛を海に還して

  • 作者: 小手鞠 るい
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2006/06/13
  • メディア: 単行本

簡単に概要を言うと、愛する男性がいるのに、
まったくタイプの異なる別の男性にも恋をしてしまう女性のお話です。

二人の人を同時に好きになったことはないので、
主人公の気持ちには、正直あまり共感はできませんでしたが。。。
実生活にはまず起きえないことなので、どきどきしながら読めました[揺れるハート]

小説の中の、この言葉がとても心に残りました(以下引用)。

人が「もしも」とそのことを仮定した時には、すでにそれは始まっている。
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